公開日:2026年6月10日|たくぽん
結論:年360万円フル活用で5年で埋まる
新NISAの非課税枠は総額1,800万円です。これを最速で埋めようとすると、年間上限の360万円を毎年投資し続けることになります。
年360万円 × 5年 = 1,800万円
私・たくぽんは現在この方針で動いています。毎月30万円を積み立て、つみたて投資枠と成長投資枠の両方をフル活用しています。
「月30万円なんて無理」と感じた方もいると思います。でもこの記事では、なぜ薬剤師という職業でこれが実現できているのか、そして自分のペースで枠を埋める考え方も合わせて解説します。
新NISAの基本をおさらい
まず新NISAの構造を整理します。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資上限 | 120万円 | 240万円 |
| 対象商品 | 投資信託(長期・分散) | 株式・投資信託など |
| 非課税保有限度額 | 合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで) |
旧NISAと大きく違う点は3つです。非課税期間が無期限になったこと、枠を使っても翌年に再利用できること、そして1,800万円という大きな枠が用意されていることです。
新NISAの3つのメリット
新NISAが従来の投資と大きく違う点は3つあります。
① 運用益・配当金が非課税
通常の特定口座では、投資で得た利益に約20%の税金がかかります。新NISAの枠内で運用すれば、この税金が一切かかりません。
仮に1,800万円を年利5%で20年運用すると、
1,800万円 × (1.05)^20 ≒ 約4,778万円
利益分の約2,978万円がすべて非課税。特定口座なら約596万円の税金がかかるところが、まるごと手元に残ります。
② 非課税期間が無期限
旧NISAは非課税期間に上限がありましたが、新NISAは無期限です。長期保有するほど恩恵が大きくなります。
③ 売却しても翌年に枠が復活する
一度使った枠が翌年に再利用できるので、柔軟に運用できます。
なぜ早く埋めるほどいいのか——最後の1年の複利を取り逃すな
「複利は早い方がいい」とよく言われます。でも目先の1年の利益に目が行きがちで、本当の意味が伝わっていないことが多いです。
1年遅く始めるということは、最後の1年の複利を取り逃すことになります。
例えば月30万円・年利5%で28年間運用した場合と、27年間の場合を比べます。
| 運用期間 | 最終資産額(概算) |
|---|---|
| 27年間(1年遅く始めた) | 約1億500万円 |
| 28年間(2024年から始めた) | 約1億1,000万円 |
| 差額 | 約500万円 |
1年の差が約500万円になります。最後の1年は、それまでの27年間積み上げてきた全資産に5%が乗るからです。最初の1年と最後の1年では、全く意味が違います。
私の具体的な活用方法
つみたて投資枠(月10万円・年120万円)
毎月10万円をオルカン(全世界株式インデックスファンド)に積み立てています。自動積立設定をしているので、毎月ほぼ自動で消化されていきます。
成長投資枠(月20万円・年240万円)
残りの月20万円もオルカンを中心に投資しています。つみたて投資枠と同じ銘柄でも、成長投資枠は一括購入も可能なので、柔軟に活用しています。ちなみに今年分の成長投資枠はスポットで満額投資済みです。
合計で月30万円・年360万円を投資に回すことで、5年で1,800万円の枠を埋める計画です。
私自身が1年11ヶ月、機会損失していた話
正直に言います。新NISAは2024年1月からスタートしていましたが、私が実際に始めたのは2025年12月です。制度開始から1年11ヶ月も経ってからでした。
「なんとなく後で始めればいいか」という気持ちがあったのが正直なところです。
でも先ほどの計算を見てください。1年の遅れで60歳時点の差額は約500万円。1年11ヶ月となると、その差は約800〜900万円になります。
この事実を知ったとき、正直かなり後悔しました。
でも同時に気づいたことがあります。これは私だけじゃない、ということです。
「新NISAって聞いたことあるけど、まだ始めていない」という薬剤師や医療職の方は、まだたくさんいると思います。忙しくて調べる時間がない、なんとなく怖い、口座開設が面倒、そういった理由で後回しにしている方が多いはずです。
でも毎月後回しにするたびに、60歳時点の資産が少しずつ減っていきます。
「いつか始めよう」ではなく、「今すぐ始める」ことが、何十年後かに数百万円の差を生みます。
私自身が気づくのが遅かったからこそ、この事実をできるだけ多くの人に伝えたいと思っています。
月30万円の投資が可能な理由
「月30万円は現実的ではない」と思う方もいるかもしれません。正直に言うと、私の場合は以下の条件が揃っているから実現できています。
- 手取り月30万円台の薬剤師収入
- 一人暮らしで生活費を抑えられる(月15〜18万円程度)
- 独身で扶養家族なし
全員が月30万円投資できる必要はないです。大事なのは自分のペースで枠を埋め続けることです。
自分のペースで考える枠の埋め方
月30万円が難しい場合でも、少額から始めることに意味があります。
| 月の投資額 | 1,800万円を埋めるのにかかる年数 |
|---|---|
| 月5万円 | 30年 |
| 月10万円 | 15年 |
| 月20万円 | 7.5年 |
| 月30万円 | 5年 |
早ければ早いほど非課税の恩恵を長く受けられますが、無理に投資額を増やして生活が苦しくなっては本末転倒です。生活防衛資金を確保した上で、余裕資金で投資する原則は守ってください。
月30万円の積立ができる背景——貯金習慣があったから
「月30万円の積立なんて無理」と思う方も多いと思います。正直に背景をお話しします。
私の場合、月30万円を「新たに捻出した」わけではありません。これまで貯金していたお金を、投資に移しただけです。
薬剤師として働いてきた数年間、特に投資をせずに銀行口座にお金を積み上げていました。コツコツ貯める習慣だけはついていたんです。「なんとなく怖い」「よくわからない」という理由で、ずっと投資には踏み出せていませんでした。
同じような状況の薬剤師は多いと思います。貯金はできているのに、投資をしていないから資産が増えない。銀行口座に眠っているお金が、ほぼゼロに近い金利でただ置かれている状態です。
でも見方を変えると、貯金できる習慣があるということは、投資を始める土台が既にあるということです。
お金を使わずに楽しむ工夫、節約できる生活スタイル、コツコツ続ける習慣。これらは全部、投資にそのまま活かせます。貯金から投資へのシフトは、習慣を変えるのではなく、その習慣の向け先を変えるだけです。
頑張って貯めてきた力を、今度は増やす力に変える時期だと思っています。
注意: 生活防衛資金を先に確保する
NISAの枠を埋めることに焦るあまり、生活防衛資金が不足するのは危険です。最低でも生活費3〜6ヶ月分は現金で確保してから投資に回してください。
まとめ
新NISAの1,800万円非課税枠は、早く埋めるほど複利の効果が長く続きます。
私は年360万円フル活用で5年での完了を目指していますが、自分のペースで続けることが一番大事です。まずは非課税枠の仕組みを理解した上で、証券口座を開設して積立設定をするだけで始められます。
まだ証券口座を持っていない方は、まず口座を開設するところから始めてみてください。
※ 本記事は2026年6月時点の情報に基づいています。制度の詳細は金融庁の公式サイトでご確認ください。投資は自己責任でお願いします。

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