公開日:2026年6月17日|たくぽん
高配当株は「わかりやすい投資」
投資を始めると、必ず目にするのが高配当株です。
保有しているだけで定期的に配当金が振り込まれる。資産が増えていく実感が数字でわかる。インデックス投資と違って「育っている感」がリアルに感じられるのが、高配当株の魅力です。
実際、「NISAで何を買えばいいかわからない」という投資初心者に高配当株を勧める人は多いです。買った理由が明確で、成果が配当金という形で見えるからです。
では私・たくぽんはなぜ高配当株をメインにしないのか。正直に理由を書きます。
高配当株のメリット
まず公平に、高配当株の良い点を整理します。
① 資産が増える実感がわかりやすい
インデックス投資は長期で資産が増えていきますが、日々の値動きを見ているだけでは「本当に増えているのか」と不安になることがあります。
高配当株は配当金という形で定期的にお金が入ってくるので、「投資が機能している」という実感を得やすいです。モチベーションの維持という点では、高配当株の方が続けやすい人も多いと思います。
② キャッシュフローが生まれる
配当金は現金として受け取れます。FIRE後の生活費の一部を配当金で賄う設計ができれば、資産を大きく取り崩さずに生活できます。
長期的に見ると、配当金を再投資することで複利効果も期待できます。
③ 株価が下落しても配当金が入る
相場が悪い時期でも、業績が安定している企業は配当を維持します。株価の上下に関係なく収入が入ってくる点は、精神的な安心感につながります。
高配当株のデメリット——私がインデックスを選んだ理由
① 資産の最大化という観点ではインデックスに劣る
これが一番大きな理由です。具体的に説明します。
オルカンのような再投資型インデックスファンドは、運用益がそのままファンド内で再投資されます。利確するまで税金が一切発生しないので、増えた分がまるごと次の複利の元本になります。
一方、高配当株は配当金を受け取った時点で約20%の税金が引かれます。仮に配当金を再投資しようとしても、手元に残るのは80%だけです。
イメージで言うとこうなります。
| 100万円が運用益10万円を生んだ場合 | |
|---|---|
| インデックス(再投資) | 110万円がそのまま次の複利の元本になる |
| 高配当株(配当再投資) | 10万円に20%課税→8万円だけ再投資、元本は108万円 |
この2万円の差が毎年積み重なります。最初は小さく見えても、20年・30年という長期では数百万円単位の差になります。
「配当金を再投資すれば同じでは?」という疑問を持つ方も多いですが、税金で目減りした状態から再スタートする以上、複利の効果は完全には追いつけません。これが「複利の税漏れ」と呼ばれる現象です。
長期での資産最大化を目指すなら、利確するまで税金が発生しないインデックスの方が有利になるケースが多いです。
私は38歳FIREに向けて資産を最大化することを最優先にしているので、この点がインデックスを選ぶ一番の理由になっています。
② NISA以外では配当金に税金がかかる
配当金には約20%の税金がかかります。特定口座で高配当株を持つ場合、配当金が入るたびに税金が引かれます。
新NISAの配当金は非課税ですが、NISA枠には上限があります。NISA枠外で高配当株を持つと、受け取るたびに税負担が発生します。
インデックスファンドは売却するまで税金が発生しないので、長期保有の間は複利効果をフルに享受できます。
③ 減配リスクがある
企業業績が悪化すると、配当金が減額(減配)または停止されることがあります。高配当を期待して買った株が減配になると、株価も下落するケースが多く、二重のダメージになります。
インデックスファンドは市場全体に分散されているので、1社の業績悪化が直接的な打撃にはなりにくいです。
私の結論:資産形成期はインデックス、将来的に高配当株も検討
現時点では、資産形成のメインはインデックス投資一択です。
ただし、将来的には高配当株も取り入れたいと考えています。FIRE後に配当金という安定したキャッシュフローがあれば、資産を大きく取り崩さずに生活できるからです。
実際、2つ目の証券口座を配当金専用として開設することを検討中です。インデックスで資産を最大化しながら、一部を高配当株に振り向けてキャッシュフローを作っていく設計が、私のイメージです。
どちらが正解か?——投資スタイルで選ぶ
| 高配当株 | インデックス | |
|---|---|---|
| 向いている人 | 配当金という収入が欲しい・成果を実感したい | 資産を最大化したい・長期で複利を活かしたい |
| リターン | 配当金+株価上昇 | 市場平均に連動 |
| リスク | 減配・株価下落 | 市場全体の下落 |
| 税金 | 配当金に約20%(NISA除く) | 売却時のみ |
| 管理の手間 | 銘柄選定・業績チェックが必要 | ほぼ不要 |
どちらが正解かは、ライフプランと投資の目的によって変わります。「今すぐキャッシュフローが欲しい」なら高配当株、「長期で資産を最大化したい」ならインデックスが向いています。
私は今は後者ですが、将来的には両方組み合わせていくつもりです。
※ 本記事は個人の見解に基づくものです。投資は自己責任でお願いします。

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