薬剤師の仕事が「モノ」から「人」へ変わる時代——感性を磨くために続けている小さな習慣

投資・FIRE

公開日:2026年7月4日|たくぽん


「薬剤師って、薬を数えて袋に入れる仕事でしょ」

そう思われることが、まだ多いです。

たしかに以前はそうでした。処方箋通りに薬を準備する——いわゆる調剤業務が、仕事の中心でした。

でも今、現場で実際に時間を使っているのは、患者さんへの説明だったり、医師や看護師との情報共有だったりすることの方が、圧倒的に増えています。薬という「モノ」を扱う仕事から、人と関わる「対人業務」へ。仕事の重心が、静かに移ってきている感覚があります。


調剤業務から、対人業務への変化

薬を正確に準備する力は、もちろん今でも必須です。ミスは許されません。

でも、それだけでは仕事が成立しなくなってきています。同じ薬でも、患者さんによって伝え方を変える必要がある。同じ情報でも、医師に伝えるときと看護師に伝えるときでは、必要な粒度が違う。

「正確に渡す」から「正確に伝わる」へ。求められているものの質が変わってきていると感じています。


対人業務で必要なのは、知識だけじゃない

対人業務で本当に必要なのは、知識量ではありません。

  • 相手にきちんと伝える能力
  • 相手が何を考えているか、何を求めているかを読み取る力

この2つです。どちらも、教科書には載っていません。知識を詰め込むだけでは身につかない、もっと感覚的な能力——いわば「人としての感性」が必要とされているように感じています。


自分が「感性のトレーニング」としてやっていること

感性って、何をすれば磨かれるんだろう。正直、最初はわかりませんでした。

今、自分がやっているのは、映画やドラマ、アニメを観ることです。といっても、ただ楽しむだけではありません。観ながら、登場人物の感情や、その行動の理由を考えるようにしています。

「なぜこの人は、ここでこの選択をしたんだろう」 「この表情の裏には、どんな感情があるんだろう」

フィクションは、人の感情と行動がセットで描かれています。だからこそ、感情から行動を読み取る練習に向いていると思っています。


日常の会話の中にも、同じ練習がある

この考え方は、フィクションの中だけで終わらせていません。

日頃の会話の中でも、「この人のこういう行動は、こういう背景があるからなのかもしれない」と考えるようにしています。

職場の同僚が、いつもと違う返事をした。患者さんが、説明の途中で少し表情を曇らせた。そういう小さな変化の裏側に、何があるのかを考える。これも、フィクションで練習している「感情から行動を読み取る力」の延長です。


「一を聞いて十を知る」じゃなくて、「一を聞いて十を考える」

「一を聞いて十を知る」という言葉があります。

でも、自分がやっているのは、少し違う気がしています。一を聞いて、すぐに十を「知っている」わけではありません。一を聞いて、十を「考えている」んだと思います。

知るというのは、答えが最初からあるイメージです。でも実際は、答えなんて最初からどこにもありません。一つの情報から、可能性をいくつも考えて、一番納得できる解釈にたどり着く。それの繰り返しです。


まとめ:日常の中に、情報の宝の山がある

ここまで書いてきたことを振り返ると、結局やっているのは特別なことではありません。

映画を観る。ドラマを観る。誰かと話す。そのすべてが、感性を磨く材料になっています。日常の中に、もうたくさんの情報の宝の山があって、それをただ見過ごしているか、拾っているかの違いだけなんだと思います。

お金の話ばかりしているこのブログですが、自分が本当に投資しているのは、お金だけじゃありません。資格や専門知識は、環境が変わると価値がゼロになることがあります。でも、人を理解する感性は、どこに行っても自分の中に残ります。

これも一つの「資産形成」だと、自分は思っています。


関連記事もぜひ読んでみてください。


※本記事は筆者個人の経験に基づく内容です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました