・薬剤師国家試験の合格基準ってどうなってるの?
・第108回では、合格基準の点数があがったって本当なの?
・結局何点取れれば合格安全圏なんだろう?
・どういう点数配分でとれば合格できるんだろう?
本記事を読むことで、上記の悩みを解決できます。
一緒に薬剤師国家試験合格に向けて、戦略を考えましょう!
✅簡単に自己紹介
taku(@taku159_)といいます。
慶應義塾大学薬学部を卒業し、現役で国試合格。
がん治療、緩和治療に貢献できるよう、日々認定取得に向けて自己研鑽中。
新人教育にも携わっており、一緒に薬剤師業界を盛り上げていく仲間を募集しています。
薬剤師国家試験の合格基準とは?
薬剤師国家試験の合格基準については下記の3項目が設定されています。
・全問題の得点が〇〇点以上(年によって変動)
・必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上
・禁忌肢問題選択数は2問以下
これらの基準について、重要な点を見ていきましょう!
合格最低点の得点推移
こちらが合格基準の得点推移になります。
直近の第108回では、合格最低点が235点と過去の記録を更新しました。
こんなに点数が変動しているのを見ると、「何点取れば安全圏なんだ?」と不安になりますよね?
まずは、この基準点がどのように決められるのかを見ていきましょう。
薬剤師国家試験の合格最低点は相対基準
過去の薬剤師国家試験では絶対基準による評価がされていました。
すなわち「〇〇点以上なら合格」という、明確な基準があったわけです。
しかし、絶対基準では以下のような問題を内包していました。
・出題された問題難易度の振れ幅が、合格率に大きく影響する
つまり、簡単な問題が多い年は受かりやすくなり、難しい問題が多い年だと受かりにくいというシンプルですが、当たりはずれが存在する状況でした。
難易度次第で「ラッキーだった年」、「残念な年」というガチャに挑んでいたわけですね💦
この不公平さをなくすために、現在の相対基準が設定されたわけです。
すなわち、受験生全体の出来栄えから合格基準を定めるようになったのです。
ある意味では、受験生にとってありがたい制度ってわけですね。
合格の安全圏は?
結論から言うと、確実なことは言えません。
なぜなら、上でも述べたように相対基準になっているから。
周りの受験生がものすごく勉強していたら、第108回以上に基準が上がる可能性もあるわけです。
ただ、大まかなイメージですが8割付近(292問/365問)取れていれば安全圏でしょう。
7割(255問/365問)でも合格するとは思いますが、今回の第108回の結果を受け、周りがどの程度勉強するか次第では危ういラインになりえます。
合格を目指す点数配分
合格を目指すなら、「必須問題は9割得点する」こと。
先ほど合格基準を紹介した時、「全体で7割とる」とありましたが、この言葉に惑わされてはいけません。
過去問を解いたことがあればわかると思いますが、問題の難易度は下記のとおりです。
必須問題 << 理論問題、実践問題
要するに、必須で7割程度だと、全体の得点は7割以下になることが容易に想像がつきます。
これが、「7割とれているから、足切りは大丈夫」って考える人が落ちてしまう原因です。
最低点だけをみた勉強だと、思わぬ落とし穴に引っかかってしまいます。
合格にむけて、数値化する
最後に勉強する際のポイントをお伝えします。
先ほど述べたように、安全圏で合格するには7割以上ほしいところ。
ここで、それを現実に近づけるためにするべきことをお伝えします。
全体の得点をどのようにとるのか、数値化する
7割(255問)とると意識した時、それぞれで何点とるのか、考えたことはありますか?
「必須問題90問中、9割とると80問くらい。」
「残り275問中175問とれば7割には到達する。」
このように具体的な目標にすることで、自分がどこまで達成できていて、どこを補強しなければいけなのかが明確になります。
この目標を明確にすることが、限られた時間で効率よく学んでいくためには重要になります。
模試の結果から、「あと何問正解できればいいな」ってやっている人がいますが、惜しい💦
そこからさらに、「どの分野で何問とる」と具体的にやることで、成長につながります。
薬剤師国家試験の勉強方法
下記の記事で勉強方法についても紹介しています。
よかったら、参考に読んでみてください。
効率よく覚えていくための2つのポイント!実は絵を上手に描くためのコツが勉強でも役立つ!?
まとめ:薬剤師国家試験の合格基準
いかがだったでしょうか?
薬剤師国家試験の合格基準と、そのための配点意識について、少しでも悩みが解決できたなら幸いです。
本ブログでは、薬剤師国家試験に関する情報を随時、病院薬剤師の私の視点から発信していくので、他の記事もよかったら読んでみてください。
コメント