薬剤師になるためにパスしなければならない関門【薬剤師国家試験】
「いつから勉強はじめればいいんだろう?」
「範囲広すぎて、どうやっていけば効率がいいの?」
皆さん、悩むと思います。
でも、大丈夫!合格してきた先輩方も最初はそう感じていたんです。
本記事では、薬剤師国家試験の勉強の勧めとして、私自身が実践した情報をまとめました。
合格にむけて、一緒に見ていきましょう!
簡単に自己紹介
taku(@taku159_)といいます。
慶應義塾大学薬学部を卒業し、現役で国試合格。
がん治療、緩和治療に貢献できるよう、日々認定取得に向けて自己研鑽中。
新人教育にも携わっており、一緒に薬剤師業界を盛り上げていく仲間を募集しています。
この記事を読んでほしい人
・いつから勉強すればいいのかわからなくて悩んでいる人
・どのように国試勉強を進めていけばいいか悩んでいる人
誰しも抱える悩みに、私が実践してよかった内容をわかりやすくお伝えしていきます。
国試の勉強はいつから始めたらいいの?
薬学部生のイベントは基本、下記の通り。
5年生1月~6年生6月ごろまで:就職活動のESや面接などで大忙し
6年生10月ごろまで:卒業論文発表の準備で大忙し
「あれっ、勉強する暇は」(笑)ってなります。
もちろん、誰しも本腰をいれてやり始めるのは卒論が終わった10~11月くらいからですが、薬剤師国家試験は2月中旬にあります。
つまり、流れに身を任せていると4か月しか期間がないのです!!
6年間しっかり勉強した人は4か月で準備できるかもしれませんが、相当レアなケースです。
つまり、流れに任せて「忙しいからあとで」としていると合格が厳しくなってしまいます。
以上のことから、「いつから始めるのか」の答えは「今でしょ!」になります。
少しずつ積み重ねた貯金が、あとで必ず役に立ちます。
本腰を入れる前の勉強スケジュールは?
今から始めた方がいいのは分かったけど、具体的にどのくらいやればいいの?
その疑問にお答えしましょう。
私自身は下記のスケジュールで行い、無事に現役合格しました。
1.6年生4月までに自分の得意な科目の青本を読み切る
2.6年生6月までに生物、薬理の勉強を1周はやりきる
3.6年生8月までに過去5年分の薬剤師国家試験の問題を解ききる
では、1つずつ項目を見ていきましょう!
1.6年生4月までに自分の得意な科目の青本を読み切る
最初のスタートダッシュ!
薬剤師国家試験の科目は「物理・化学・生物・衛生・薬理・薬剤・病態・法規・実務」と9科目あります。
見るだけで嫌ですね💦
つまり、その膨大な量でやる気がそがれてしまっているんです。
そこで私が実践したのが、まず1科目やりきること!
1科目やりきるという小さなタスクに変え、やり切ったときの達成感から、さらなるモチベーションに繋げました。
ここでいう「やりきる」は完全に覚えるというわけではありません。
問題を見て解けなかったとしても、「ここらへんの知識があれば解けるから、参考書見よ」ってレベルでいいです。
この感覚が非常に大事!!
薬剤師国家試験を効率よく勉強できている人は、最初から完璧を求めていないように周りを見ていても感じました。
逆に、最初から丁寧に1回で全部覚えようとする人。
はたから見れば、優等生なやり方に見えますが、実は落とし穴があったりするんです。
※薬剤師国家試験勉強法の落とし穴
ここで、少し勉強方法について寄り道。
上に書いた、一見優等生な勉強法がどうしてダメなのか?
それは次の理由につきます。
× 最初から丁寧な勉強法は、1回学んで復習するまでのスパンがかなり空いてしまうのが問題
よく聞く「エビングハウスの忘却曲線」ってやつです。
薬剤師国家試験の出題範囲ではないので、要点だけまとめると
【復習するまでに期間が空きすぎると、思い出すのに時間がめっちゃかかる】ってこと。
効率よく勉強したいのに、思い出すのに時間かけたくないですよね?
最初から全科目丁寧にやっていたら、復習するまでにどれくらいかかりますか?
3か月でできてもいい方だと個人的には思いますが、3か月も経ったら前の記憶はどこへやらですね💦
少し大ざっぱでもいいから前に進んで、復習の頻度を高めた方がいいんです!
2.6年生6月までに生物、薬理の勉強を1周はやりきる
まず得意科目を1科目やりきると、少しモチベーションが上がります。
その状態でやってほしいのが、生物と薬理です。
薬剤師国家試験で、この2科目は個人的に重要度が高かったです。
理由は下記の通り。
生物:薬理作用の勉強の土台となる科目だから
薬理:2日目の薬学実践問題で、薬剤名はゴロゴロ出てくるから
薬剤師になる以上、薬理は必須です。
専門分野の薬についてわかりませんってわけにはいきません(笑)
その薬理をしっかり定着するのに必要なのが、生物の分野の知識。
重要な2科目を、早い段階で鍛え上げてしまうのです。
薬理がわかるようになると、だいぶ自身がついたのを今でも覚えています。
3.6年生8月までに過去5年分の薬剤師国家試験の問題を解ききる
これはほぼ卒業試験対策のために自分はやりました。
大学によって異なりますが、たいていこの時期に1回目の卒業試験があります。
私の大学では、5年分の問題が多少改題されてだされました。
そこのノルマを超えるためにやったというのが、正直な話です。
でも、考えてみてください。
大学側がそういう基準を設定するってことは、最低でもそこまでは出来ていてほしいってことですよね?
つまり、これは現役合格する上でマストなタスクと考えて下さい。
ここまでが、本腰を入れる前の勉強スケジュールです。
国試の効率のよい勉強は?
ずばり、結論から。
効率のよい勉強法は「過去問を解くこと!」につきます。
よくこんな人がいませんか?
「勉強してからじゃないと問題解けないから」と言い続け、試験前に問題着手できなかった人。
たいていそういう人は、追試になっていて、「覚えた内容が試験にでなかった」って言います💦
こういった試験で重要なことは「敵を知ること」が最善の近道なんです。
つまり流れはこう。
過去問を解く(見る)→ 自分に足りない知識を学習 → 再度問題にチャレンジ
これを出来るようになるまで繰り返します。
知識を入れる学習方法のコツ
私自身が勉強しているときに意識していることを、今回特別にここで紹介します。
話しは少し逸れますが、みなさんも知っている連想ゲームをしてみましょう。
お題は「バナナ」
皆さんも10秒程度、考えてみてください。
ちなみに僕がやるとこうなります。
みなさんは何個思いついたでしょうか?
これより思いついた方も、中にはいると思います。
この例から私が伝えたかったのは、物事を学ぶときは関連づけるということです。
すなわち、あるキーワードから、何を連想できるのかという力が必要です。
これを意識できている人とそうでない人では、いわゆる「捨て問」と言われる問題の割合が減る印象があります。
この部分については、さらに別の記事で詳しく紹介します。
効率よく覚えていくための2つのポイント!実は絵を上手に描くためのコツが勉強でも役立つ!?
まとめ
いかがだったでしょうか?
薬剤師になるための難関、国試合格について、少しでもイメージが伝わっていればうれしいです。
本ブログでは、国試合格に向けて役立つ情報や実務関連の問題解説をするので、気になった方は他の記事も読んでみてください。
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